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Posted by 滋賀咲くブログ at

命日+ちょっと怖い話し

2010年06月29日

こんにちは。ピーシーフィットの福井です。

今日、6月29日は高校時代の親友の命日。

今年もお墓参りに行けなかった。

この店をオープンする前までは、毎年欠かさず行っていましたが、

この5年忙しいが理由にはならないけれど。


高校入学して、初めてしゃべったO君。

もんたよりのり(知ってるかな?)の声にそっくり。

部活は違ったけれど、いつも一緒にいた。

2年、3年は別のクラスではあったが、変わらず仲は良かった。

卒業し、お互い違う道を行き、O君は就職で愛知県へ。

時々帰っては、出会い、他の仲間と共に集まり遊んだ。

20才の頃、仕事が忙しいと電話で話しをしていた。

しかし、その頃から体調が良くなかったらしく、実家に療養しに帰っていた。

なぜかその時は帰郷している事は聞いていなかった。

後日、お兄さんから理由を聞いた。

「ストレスで太ってしまって、その姿を見られたくなかった」と。

2ヶ月位実家で療養していたが、『会社に迷惑掛けられないから』と言って、

万全ではないものの、職場へ復帰。

そして、再び残業の毎日が続いたらしく、またも体調不良で会社を休んだ。

一人暮らしではなく、先輩と寮生活だった。

数日寝込んでいた。

毎日気には掛けて貰っていたみたいではあったが、職場が忙しかった為

その先輩も、『大丈夫か?』の声掛けはあるものの、いつものように職場へ。

それでもその日は、心配になりお昼に寮へ。

すると、O君はかなり苦しんでおり、意識は朦朧状態。

慌てて救急車を呼び、病院へ。

その知らせを聞いた両親が駆けつけたが、帰らぬ人となった。

その晩、友達から電話があった。

「S(O)が死んだ・・・」

『うそだろ』

それ以上声が出ませんでした。

暫くして、「お通夜行こう」と。

O君の家は久しぶりでした。高校時代は何度もおじゃまし、卒業してからもみんなで押しかけ、

今回も大勢同級生が押しかけました。けれども本人は居ない。

大きなテーブルを囲み、ただただうつむいて座っていました。

女の子達は静かに涙を流していました。

その時間が短かったのか、長かったのか分りませんが、突然テーブルの上に置いてあった一輪挿しの花瓶が

揺らすことなく倒れました。

一人の女の子が、『急に倒れた!』と言って一時騒然としました。

多分、『ここにいるよ』って教えてくれたのかも知れません。

暫くして、『明日のお葬式の話をして帰りました。

その夜、今日の出来事が信じられず、ベッドに入りました。

夢うつつの状態で、金縛りに遭いました。まるで直ぐそこにO君がいるみたいに。


翌朝、友達から電話が有り葬儀の時間や待ち合わせの時間を決めました。

確かお昼前のお葬式、O君の自宅で法要をあげ、その後近くの墓地へ。

O君の住んでいる所は土葬でした。

葬儀に参列した同級生は参列し、土を被せられるまで見守り、墓地を後にしました。

20年以上経った今でも、その情景が記憶の中にあります。

もちろん高校時代の事も、その声も、口癖も今も思い出となって心に残っています。


この頃ふと思います。

何年も一緒に居ても、親友どころか友達にもならない関係もあれば、一日で十年以来の付き合い

して来た様な感じになる人もいます。

O君は私にとっては、一生の友達であったと。亡くなってもなお友達であると。

話しが出来なくとも、返事が無くとも、忘れることの無い友達であったこと。

会えないのは悲しいけれど、出会えた事に感謝したい。

ありがとう。そして今日墓参出来なかった事、ごめん。  


Posted by PC-Fit at 22:55Comments(0)ちょっと怖い話し